boogyman's memo

アニメーションと余日のメモ欄

『美味しんぼ』寺東克己回メモ①

TVアニメ『美味しんぼ』寺東克己回についてのメモ。 バラエティに富んだ本作の演出陣にあって、シリーズ後半からローテーションに加わる寺東克己は異彩を放っていた。ビーボォー出身のアニメーターであり、『美味しんぼ』は演出に軸足を置き始めた初期の仕事…

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』感想

先週の土曜日、公開初日に『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』を鑑賞。何も調べず劇場に足を運んで正解だった。これは未成熟な面映いラブストーリーであり、サービス精神に溢れた舞台探訪型ロードムービーだ。 近年、京都アニメーションは「コミュ…

「若林信仕事集2」を読む

コミックマーケット93頒布、サークル・アニメ風来坊より発行された『若林信仕事集2』。発行責任者及び編集は若林信。TVアニメ『エロマンガ先生』第8話絵コンテ集だ。独特なスタイルであるのは、コンテの上に直接フキダシを重ねて解説文を書いていることだろ…

話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

年末の風物詩(?)、今年放送されたTVアニメの中からエピソード単位で10本選ぶ、「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」。 以下、コメント付きでリストアップ。 ■ 『魔法つかいプリキュア!』第49話「さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!」 脚本/村…

ぼのぼの #88 西村純二とショーねえちゃん

ついにやってきた『ぼのぼの』の西村純二×ねえちゃん回! 第88話「おねえさんが帰らない」はシマリスの姉であるショーねえちゃんの魅力が十全に発揮された回だった。ショーねえちゃんの傍若無人っぷりに我慢ならないシマリスは決闘を申し込む。決闘は3日後な…

アニメの門場外乱闘編 総括2017

年末の風物詩(?)になりつつある「アニメの門場外乱闘編」。アニメ評論家の藤津亮太氏とライターの小川びい氏による、それぞれが選定したニュースを発表する形式のトークイベントだ。 今年も例年通り、軽快かつ見識の高い放談で終始笑いの絶えない進行。だ…

愛物語 スタッフデータ

『愛物語』 企画/藤原正道 原作/かわぐちかいじ プロデューサー/芝原靖史、沢登昌樹 【抱きしめたい】 作詞/ジョン レノン 作曲/ポール マッカートニー 演奏/ザ・ビートルズ Courtesy of Emi Records Limited 監督/望月智充 キャラクターデザイン、作…

「あの日にかえりたい」と「あの日に帰りたい」

タイトル表記にまつわる小話。 『きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかえりたい』は1988年に劇場公開された望月智充監督作品。「かえりたい」はひらがなだ。 さて、漢字表記の「あの日に帰りたい」。これはかわぐちかいじ原作のOVA『愛物語』(1993)に収録され…

魔弾の本と西澤コンテ

『魔弾の王と戦姫』のことを書く。 アニメ放送終了後に作られた、今や恒例(じつはかなり昔からある)のスタッフ本には声優やアニメーターのイラストなどが掲載されている。アニメーター個人の絵柄を確認したり、人柄の滲むコメントに目を光らせる場だ。この…

干物妹!うまるちゃんR #7

『干物妹!うまるちゃんR』第7話は上坪亮樹の絵コンテ・演出回。目を引いたのはサブタイトルにもなっている前半の遊園地だ。うまると親密になってコーヒーカップに乗りたい切絵。しかし靴紐を踏んづけて転んでしまったり、髪がほどけて取り乱してしまったり…

お酒は夫婦になってからのエンディング

Creators in Packのショートアニメは程好く力が抜けている。『バーナード嬢曰く。』もそこが好きだった。現在放送中の『お酒は夫婦になってから』もいい具合に脱力したアニメだ。昼間からお酒を飲んでしまってダメになる主人公の水沢千里に妙な親近感を持っ…

庵野秀明のコントロール

神山健治「映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版」には庵野秀明との特別対談が収録されている。「組織と現実論」を書ける人だということで神山さんに声を掛けたこと、プロットの第8稿まで付き合ってもらったことなど、『シン・ゴジラ』とのかか…

「この人に話を聞きたい」 藤原佳幸

アニメージュ2017年12月号掲載の「この人に話を聞きたい」は藤原佳幸監督。以前から注目している作り手の一人で、資料性博覧会09のパンフレット企画で藤原監督についてのコラムを寄稿したこともあり、今回の「この人」は妙に緊張しながら読んだ。寄稿にあた…

消えたかけら

篠原俊哉監督のブログ「日々のかけら」の愛読者だった。消えてしまってからしばらく経つが、折りに触れてログを探しにいってしまう。 日々の何気ない風景からペンギングッズのこと、気にいった書籍、映像、音楽、美術に至るまで多彩なトピックを地に足の着い…

きかんしゃトーマスの新作

近頃、『きかんしゃトーマス』をよく観ている。たまたま録画したものを作業用BGVにしていたことがきっかけで視聴するようになった。長らく『トーマス』から離れていたけれど、今では毎週の楽しみだ。CGアニメーションで描かれるトーマスたちはとにかく表情豊…

3月のライオン #26

演出にシリーズディレクターの岡田堅二朗。ファーストシリーズでSD自ら演出に入ったのは初回と最終回だけだった。26話はセカンドシリーズ第4話であるけれども、「始まり」のエピソードでもあるということなのだろう。 作画の意気込みも相当なもので、描線は…