boogyman's memo

アニメーションと余日のメモ欄

3月のライオン #26

演出にシリーズディレクターの岡田堅二朗。ファーストシリーズでSD自ら演出に入ったのは初回と最終回だけだった。26話はセカンドシリーズ第4話であるけれども、「始まり」のエピソードでもあるということなのだろう。

作画の意気込みも相当なもので、描線は揺らめき、ひなたと零の歩きや走りには息苦しいほどの感情が乗っている。思わず呼吸を止めて見入ってしまった。様々な光を天道虫に見立てた演出も効果的だったし、特筆すべきはカメラの寄り方。イジメられて哀しんでいるひなたの顔を直視したくないのだ。もっと引いて欲しい、と心情的に思っている場面で引かずに目一杯寄ってくる。そうだった。『3月のライオン』は本来引いていく世界の中で何かに寄り添い、時にはぶつかりあっていく物語だった。ひなたのクローズアップを見て、そんな想いに駆られた。