boogyman's memo

アニメーションと余日のメモ欄

『放課後さいころ倶楽部』のピアスキャッチ描写

TVアニメ『放課後さいころ倶楽部』は実在する数多くのアナログゲームが登場する作品だ。各話で違うゲームが登場し、デフォルメキャラによってルール説明が行われること、主人公の武笠美姫が京都弁を喋ることなど、パッと目に留まる特徴がいくつも用意されているが、珍しいのは「ピアス」描写に力を入れていることだ。

中でもクローバー型のピアスがアクセントの高屋敷綾。

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注目は、その"裏側"。アングルやフレーム内のサイズにもよるが、ピアスの留め具であるピアスキャッチをきちんと作画しているシーンが妙に印象的で、各話でいったいどのくらい「キャッチカット」があるのか調べてみたくなった。

■「知らない世界」#1

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■「これはゴキブリです!」#2

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■「ひとりとちゃうから」#3

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■「ミドリの夢」#4

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■「キミに伝えるメッセージ」#5

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■「ひよっこデザイナー誕生!」#6

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■「こころ、ひらいて」#7

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■「4人めの友だち」#8

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■「ダルマサンガコロンダ」#9

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■「ハッピーホーリーナイト」#10

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■「みんなのゲーム」#11

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■「私たちの大好きな場所」 #12

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以上、留め具を省略しピアスポスト(軸)のみ作画されたものを含み、今泉賢一監督コンテ回(#1,2,3,6,8,10,12)に当該カットが多く、世界観や設定を熟知する監督の狙いが薄っすらと透けて見える結果になった。また画面サイズによってキャッチの描き込みは変わっているが、多少は作画の裁量による部分もありそうだ。それと綾は途中から白いピアスを付けるようになっており、これは4話のアイキャッチでヘアゴムと一緒にプレゼントされたことが判明する作りになっている。*1

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さて、ここからは「キャッチ」に絡んだ個人的な感想だ。

放課後さいころ倶楽部』は原作マンガの第7巻までを12本にまとめたTVシリーズで、エピソードの足し引きをしつつも、ほぼ忠実に再現されている。そんな中、構成上変化を付けているのが初回のアバンタイトル

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「私は昔から遊ぶことが下手くそで」という美姫のモノローグで始まるアバンは、12話でもう一度繰り返され、初回と最終回が時系列的に直接繋がっていることが明かされる。感慨深いのは、アバン最後のカットだ。

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美姫がベンチにひとりで座り、橋の上に3人が立っている大ロングの構図。

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そしてこれが最終回のラストカット。今度はベンチに4人が座った構図で、美姫を中心とした友情の芽生え、成長が分かりやすく対比的に描かれているわけだ。思えば本作は美姫が翠から誘われた親睦会を断り、綾の「突撃」を避けたところから始まっている。ずっとひとりでいて、相手の好意や興味を受け止めきれない。受け止めて、受け入れる。そのドラマのテーマと特徴的なプロップ、そこに共通する何かを見い出すかどうかはともかく、不安で押し潰されそうになった美姫を優しく抱き止めたのは綾だ。ピアスの落下や紛失を防ぐピアスキャッチ。高屋敷綾の役割も、きっとそういうものだったのだろう。

 

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